薬剤師求人・転職お役立ちコラム
公開日:2025.04.28 更新日:2025.04.28
ドラッグストア薬剤師の年収は高い?大手5社の比較と仕事内容まとめ
薬剤師の活躍の場として、近年ますます注目を集めているのが「ドラッグストア」です。これまでドラッグストアは、OTC医薬品や健康食品、日用品などの販売が中心でしたが、近年では調剤薬局を併設する店舗が増加しています。ドラッグストアは調剤スキルを活かしながら、年収アップやキャリアアップを目指すことができる魅力的な業界です。
本記事では、そんなドラッグストアで働く薬剤師の仕事内容から気になる年収事情まで、わかりやすく解説していきます。
ドラッグストアの薬剤師の仕事内容とは?

【ドラッグストアの薬剤師の主な仕事】
- OTC医薬品や栄養食品などの販売・相談
- レジ打ち・品出し
- 調剤
- 訪問薬剤師
OTC医薬品の販売とお客様の健康相談
ドラッグストアの薬剤師は、OTC医薬品(処方箋がなくても購入できるいわゆる市販薬)や健康食品、衛生用品について来店客からの相談に応じ、販売します。調剤薬局とは違い、臨機応変な接客対応が必要です。また、レジ打ちや品出しを行う場合も多いでしょう。ただし、日用品や食料品については薬剤師ではなく販売員が対応するなど、分業体制をとっている店舗もあります。
ドラッグストアで働く薬剤師の主な役割は、OTC医薬品(市販薬)や健康食品、衛生用品に関する相談対応と販売です。来店したお客様の症状やニーズに応じて、適切な商品を提案する力が求められ、臨機応変な接客スキルが必要となります。
また、店舗によってはレジ対応や品出しなど、一般的な販売業務を担当するケースもあります。ただし、日用品や食料品の販売は販売スタッフが行うなど、業務分担が明確にされている場合もあります。
調剤業務や訪問薬剤師も行う店舗が増加
近年では、調剤薬局を併設するドラッグストアが全国的に増えており、OTC医薬品販売に加えて処方箋をもとに調剤業務を行う薬剤師の需要が高まっています。調剤業務では、一般的な調剤薬局と同様に、病院やクリニックからの処方箋に従って薬を調剤し、服薬指導や薬歴管理も行います。
ドラッグストアの大きな特徴は、土日祝日も営業している店舗が多く、利便性が高いという点です。患者は待ち時間に日用品の買い物ができるため、利用者にもメリットがあります。
さらに、一部の店舗では、訪問薬剤管理指導(在宅医療)にも対応しています。薬剤師が医師や看護師、介護職、ケアマネージャーと連携し、患者の自宅を訪問して薬を届けたり、服薬指導を行ったりするサービスです。
このように、ドラッグストアで働く薬剤師は、OTC医薬品販売から調剤、在宅医療まで、多様なフィールドで活躍できる環境が整っています。
調剤業務や訪問薬剤師の詳しい仕事内容については別記事「薬剤師の仕事内容をわかりやすく解説!病院・薬局・企業でどう違う?初心者向けに簡単に紹介」で解説しています。
ドラッグストアで働く薬剤師の年収は?
就職先を決めるにあたって、年収は気になるポイントです。特にドラッグストア業界は前述したように、調剤薬局の併設や訪問薬剤師サービスの展開など業務の幅が広がるとともに、薬剤師の待遇を見直す企業が増えています。
業種で比較する薬剤師の年収
以下では、薬剤師の就職先ごとの平均年収をまとめています。
| 業種 | 平均年収 |
| 調剤薬局 | 550万円 |
| 病院薬剤師 | 450万円 |
| ドラッグストア | 580万円 |
| 製薬会社 | 750万円 |
製薬会社は医薬品の利益率が高く、その分従業員の給与に反映されるため年収が高くなります。調剤薬局や病院薬局よりもドラッグストアの年収が高いのは、調剤薬局併設型の店舗が増えているため好待遇の企業が多いこと、土日祝日・夜間勤務があることが影響していると考えられます。
大手5社の年収とは?特色もあわせて紹介
ここではドラッグストアを展開する大手5社の薬剤師の平均年収と特徴を比較しています。
| 企業名 | 年収 | 特徴 |
| クリエイトSD | 480万円~650万円 |
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| ツルハドラッグ | 450万円~700万円 (24歳~45歳モデル) |
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| マツキヨ | 450万円~700万円 (年俸制) |
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| ウェルシア | 515万円~600万円 |
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| スギ薬局 | 450万円~600万円 (25歳~40歳モデル) |
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どの企業も調剤薬局併設型店舗の増加に力を入れていて、多くの薬剤師を募集しています。
企業によっては、広いエリアでの勤務が求められたり、OTC医薬品の販売に加えて調剤業務や訪問薬剤師としての業務など、多岐にわたる仕事を担当するケースもあります。その分、業務内容や勤務地によって給与に差が出ることもあります。
また、一般的な調剤薬局と比べて、ドラッグストアでは多様なキャリアパスが用意されており、接客スキルやマネジメント経験など、幅広いスキルを磨ける環境が整っています。現場での経験を積みながら昇進することで年収アップも十分に期待できるのは、ドラッグストアで働く薬剤師ならではの大きな魅力です。
ドラッグストアで働くメリット
ドラッグストアは柔軟な働き方や幅広いキャリアパスなど、さまざまなメリットがあります。
【メリット】
- 多様なキャリアパスが可能
- 大手企業では福利厚生が充実している
- お客様に寄り添った接客ができる
- 風通しの良い職場環境
多様なキャリアパスが可能
ドラッグストアと調剤薬局の大きな違いは、薬剤師が経験を積んだ後に選べるキャリアの幅広さにあります。ドラッグストアの場合、企業によりますが昇進すると薬局長、エリアマネージャー、本部スタッフ、スーパーバイザーなど、さまざまなキャリアを目指すことが可能です。
大手企業では福利厚生が充実している
ドラッグストアは経営が安定した大手企業が大半で、福利厚生が充実している例が多くあります。育児・介護休業の取得はもちろん、社宅の借り上げ制度、家賃補助、様々な研修制度などが整っており、社員の働きやすさが考慮されています。
また、ドラッグストア店舗での買い物が割引される従業員割引制度もあります。コスメや医薬品だけなく、食料品などもお得に購入できるのは魅力的なポイントです。
お客様に寄り添った接客ができる
調剤薬局の場合、処方箋に沿った薬を用意し服薬指導を行いますが、ドラッグストアではお客さまの体調や症状に合わせてサプリメントやOTC医薬品を紹介します。そのため、綿密なヒアリングと適格なアドバイスが必要です。
一人ひとりのお客さまの健康相談に応じ、商品を提案することで距離感の近い接客ができ、やりがいを感じるかもしれません。
風通しの良い職場が多い
ドラッグストアは調剤薬局よりも店舗が広く、多くの従業員が働いています。また、シフト勤務のためいつも同じ時間での勤務、同じ従業員との仕事ではありません。勤務時間が不規則になりますが、さまざまなスタッフと仕事ができる環境が働きやすいと感じる人もいるでしょう。
ドラッグストアで働くデメリット
デメリット
- 土日祝日も勤務になる
- 仕事の内容が幅広く忙しい
土日祝日も勤務になる
ドラッグストアは年中無休のため、土日祝日やGW、年末年始も勤務します。また、閉店後も作業をするため、夜遅くまで働くこともあるでしょう。ただし、休日出勤手当や深夜勤務手当が支給されるので収入は調剤薬局より多い場合もあります。
仕事の内容が幅広く忙しい
前述したように、ドラッグストアの仕事内容はOTC医薬品の販売だけではなく、レジ打ちや品出し、調剤薬局併設型であれば調剤業務など、多岐にわたります。そのため覚えることも多く、来店客が多い時間帯は対応に追われ忙しく感じるでしょう。
ここまでドラッグストアで働くメリット・デメリットを紹介してきました。別記事「薬剤師に向いている人の特徴とは?どんな人が向いている?」ではドラッグストアや調剤薬局などで仕事するのが向いている人の特徴を紹介しています。ぜひご覧ください。
まとめ
ドラッグストアで働く薬剤師は、OTC医薬品販売から調剤業務、訪問薬剤師まで幅広く活躍できる職場です。近年は調剤薬局を併設する店舗も増え、年収面でも好待遇を期待できる企業が多数あります。また、多様なキャリアパスや充実した福利厚生など、働き方の選択肢が広い点も魅力です。
年収アップやスキルの幅を広げたい薬剤師の方にとって、ドラッグストアは有望な選択肢です。企業の特徴や待遇も比較しながら、自分に合った職場を見つけましょう。
よくある質問
ドラッグストアで働く薬剤師の年収は?
ドラッグストアで働く薬剤師の平均年収は約580万円です。詳しくは記事内「業種で比較する薬剤師の年収」をご覧ください。
ドラッグストアに転職して年収アップは期待できる?
ドラッグストアは大手企業であれば、薬剤師として専門性を高めるだけでなく経営マネジメントのスキルを身につけることも可能です。転職してさまざまな経験を積むことで、年収アップも十分に期待できます。詳しくは記事内「大手5社の年収とは?特色もあわせて紹介」をご覧ください。